ルーセント・テクノロジーIYF青少年育成基金

2002年度・助成方針


事業概要公募のご案内募集要項申請の手引指定項目の記述ダウンロード


 本助成方針は、当基金の理念や目的、対象とする事業等について、申請を検討していらっしゃる皆様にお伝えするものです。

1 . 助成活動の目的

  • (1) 青少年のニーズに合致し、成果を収めている「効果的」なプログラムの有効性を、拡大・強化し、そのプログラムの持続性・発展性の強化を支援する。
  • (2) 青少年に対し、効果的な取組みや、成果を上げている事業等を発掘し、普及伝播を目指す。

3.「効果的」なプログラムとは

「特定非営利活動法人 青少年育成支援フォーラム(JIYD)」が目標とするのは、5歳〜25歳の青少年一人一人が、下記の「5つ財産(Resource)」を持っている世界の実現です。

  • 無条件に受け入れる大人が一人でもいる
  • 眠り、遊び、学び、「居る」ことのできる安全で安心できる場所
  • 人のためになることをする機会(地域や社会を含む)
  • 心身ともに健康な生活習慣
  • 社会人として自立できる技能、知識価値観を身につける機会

  • 「自信/能力/社会性/豊かな人間性/助け合いの心」を持った青少年の育成

更に、一人一人の青少年が、その生まれ持った能力と可能性を十分に発揮・育成出来るように、「参画」の機会を持っていることがより重要であると考えています。

2. 助成事業の検討・決定の進め方

1) 青少年/団体のニーズの把握:

  1. 社会的・経済的・政治的マクロ状況を勘案する
  2. 青少年向けの活動団体等に対する調査、並びに青少年育成関係機関との連携等
  3. 過去の助成事業における、申請案件の分析・傾向の把握

2) 助成案件の検討にあたり:

  1. 助成対象団体について、「管理」能力や「サービス提供・継続」能力を把握する
  2. 団体の設立目的・趣旨を把握し、その責任者の志・「人となり」を理解する
  3. 申請事業の目的を十分に理解し、その事業の実施に関し、以下のことを吟味する
    1. 申請事業を通じて強化される事業は、青少年のニーズに合致しているか?
    2. 同事業は、JIYDの提唱する「5つの財産」の提供を促進するか?
    3. 同事業は、「子どもの参画」の機会は提供されているか?
    4. 事業計画の目的や手法の設定に無理や不足はないか?
    5. 事業の実施に極度の無理や負担はないか?
    6. 予算書は適正かつ適切な費用が計上されているか?
    7. 単なる「資金源の変更」に当たらないか?
    8. 助成期間終了後、その成果を維持・持続させる為の必要な処置は取られているか?
    9. 他の団体・事業の「モデル」になりうるか?
  4. 上記の検討にあたり、訪問調査を行うことを原則としてその記録を作成する

3) 助成決定にあたり:

  1. 「自立」力の育成・強化に配慮し、本助成への依存度を吟味する
  2. 「複数年次助成」の是非について検討する
  3. 「助成契約書」を締結する

 併せて、「事業目標」を確認し、「自己評価」基準・方法について、「共同研究」をするよう提案する。


〔 注記〕事業とは

  • 事業は、あくまでも青少年に生じている課題や問題、又は様々な「リソースや機会の不足」、若しくは「不備」という「課題」に対処し、よりよい成長環境の創出(個々に言葉は違うと思いますが)に向け、その目標達成するために、何らかの「事業」を実施するものと思います。
  • 従って、申請事業に記載して頂く「申請事業を必要とする状況・課題」から始まり、「課題へのアプローチ(事業内容)」、「申請事業の目標」、更にそれら一連の活動を支えるための「予算」は、一本の線で結ばれ「一つのストーリー」になっているものと思います。この点、是非今一度振り返って頂ければ幸いです。
  • 以上




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