ルーセント・テクノロジーIYF
青少年育成基金

〜2001年度 助成事業〜

 



  • JPL17「若者によるパートナーシップ養成」事業

1,110,000円

  • 熊本YWCA/PDYYY

(熊本県熊本市)

  • 会長 江崎 啓子 氏

設立:1964年4月/2001年1月


<助成事業の紹介>

この事業では、青少年のピア・エジュケーターの養成トレーニングを行います。また、トレーニング・プログラムの紹介と共に、同プログラムの青少年へのインパクトを包括した報告書を作成し、社会に提示します。

当団体は、性感染症など青少年を取り巻く問題について、青少年自身が考え、その解決に取組んでいくために、必要なスキル・ノウハウを提供するワークショップを同世代の若者が行う、ピア・エジュケーション活動を展開してきました。若者同士が自分たちの力で出会い、認め合い、受容しあうことで、学校では知りえない、自分の中に潜在している生きる力を発見する。そのプロセスの中で、社会問題解決に参画していく知恵と力を彼ら自身が育てていくことを目的としています。

今年度は、青少年へのインパクトを更に強化・拡大するため、同プログラムを担うピア・エジュケーターの養成を行い、活動のさらに活発な展開を目指します。


<助成のポイント>

当事業は、青少年が学校の内外でピア・エジュケーションを行う実例の提示と、それを通じて彼らが社会的問題への理解を深め、その解決に参画していく仕組みのモデルケースとなりうる点が評価され助成が決定しました。また、今年度の活動を通じてのピア・エジュケーター養成プログラムの完成に伴い、大人専門家集団による支援ネットワークを形成し、「地域の大人が支えるピア・エジュケーション活動」の拡大を促すことを目指しています。

参加青少年は、世界が直面する社会問題や個々人の内面的葛藤を、自身の力で自分達の問題として捉え、理解や考えを深め、その経験を同世代の若者と共有します。このプロセスを通じて、彼らは生きていくために必要なスキルと、事業実施・運営能力という実践的な力を養い、自分自身の能力を生かすことで物事を創出していけることを実感し、自信や達成感を高めていくことが期待されます。


<団体設立の背景とその目的>

PDYYY(Partnership Development of the Youth, by the Youth,for the Youth)は、女性と若者のエンパワーメントとリーダーシップ開発をテーマに活動してきた熊本YWCA(Young Women's Christian Association)に属するボランティア団体の一つです。

熊本県の若者の性感染症罹患の高さを受けて、若者自身がその問題解決に取り組む事を目的に、2001年1月に作られました。男女半々のスタッフ構成で、常時20名近い若者が活動しています。組織では、互いの問題解決能力を信頼し傾聴していくことを通じて、自分を見つめる目を深く育てることを重視しています。



<主な事業>

2001年度は性に関する問題を取り上げたワークショップを10回開催しました。主な対象と内容は以下の通りです。

  • 5月「私のルーツ(これまでの生き方を振り返る)」
    • 出前講座・対象:大学生

  • 7月ラブLOVEフレンドシップ2001(自主開催講座)
    • パート1「あなた自分のこと好きですか」
    • パート2「性を学ぶ」対象:15歳〜25歳

  • 8月「私・あなた・出会い・性」
    • 出前講座・対象:学習障害をもつ12歳〜18歳

  • 9月ラブLOVEフレンドシップ2001
    • 自主開催講座・パート3「ピアエジュケーション活動のためのスキルトレーニング」対象:15歳〜18歳

  • 10月「楽しく語ろう性」(エイズ予防教育)
    • 出前講座・対象:中学生

  • 11月TRUE MYSELF−心の栄養足りていますか−
    • 自主開催講座・対象:15歳〜18歳

  • 12月家族探偵団
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    • 自主開催講座・対象:15歳〜18歳

  • 2月 男女交際に必要な事(人権教育)
    • 出前講座・対象:中学生
今年のラブLOVEフレンドシップ2002は、全国のピア・エデュケーターに呼びかけ、それぞれの性教育プログラムを持ちより研鑚し合います。



以上



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