ルーセント・テクノロジーIYF
青少年育成基金

〜2001年度 助成事業〜

 



  • JPL19「神戸フリースクール・アイデンティティ・ビルディング」事業

1,880,000円

(兵庫県神戸市)

  • 代表 田辺 克之 氏

設立:1990年7月


<助成事業の紹介>

継続助成3年目となる当事業は、団体で活動する青少年が過去2年間の活動を通じて習得したIT関連技能を生かし、地域社会とのつながりをさらに発展・強化させるため、地域商店街の各店舗ウェブサイト構築及びマップ作成、近隣の市民活動団体のウェブサイト構築を行います。

また、新しい学びの場としてのフリースクールの意義を社会にアピールしながら、各フリースクール間のネットワークを強化していくため、関西地域から全国のフリースクールマップ作成を行います。

更に、これらIT関連の活動で得られる収入を団体の運営費に充て、自立的な資金調達の体制づくりを目指します。 これらの事業は全て、団体に通う青少年によって担われ、実行されます。年度末には、過去3年間の助成事業の積み重ねをまとめた報告書を作成し、オルターナティブ教育の意義を広く社会に提示します。


<助成のポイント>

当事業は、青少年が自分たちの手で、自分たちの居場所、学びの場を作り上げている点、青少年のそのような姿勢を地域の大人がみんなでバックアップしており、大人と青少年、地域と青少年の関係性が向上・強化されている点、また助成1年目からの活動の積み上げと目標達成が評価され、助成が決定しました。

事業を実施する青少年は、必要とされること、物事を成し遂げていくことを通じて、自信を高め、自己肯定感を回復することが期待されます。また、彼らは事業実施・運営能力、ITスキルなど、将来的に役立つスキルを習得することができます。

この事業は、青少年自身の手により自分たちの学びの場を創っていく事例となり、オルターナティブ教育に対する一般社会の理解を促進すると期待されています。


<団体設立の背景とその目的>

神戸フリースクールは、1990年明石フリースクールとして設立し、不登校の子どもたちがゆっくりと休み、自分のペースで活動できる居場所としてスタートしました。しかし、1995年の阪神淡路大震災で自宅も教室も全壊し、その後1997年に現在地に移転、神戸フリースクールとして再出発をしました。

神戸フリースクールでは、いろいろな行事に地域との交流を考えてプログラムを企画する中で、地元の人たちのあたたかい協力が得られ日々の活動が支えられています。そして「地域に開かれたフリースクール」を目標に、子ども達の人権と個性が十分尊重され、主体的に学びや遊びに取り組んでいます。

また神戸フリースクールの活動は子どもたちが企画から参加し、「新しい学び」「新しい文化」を求めるオルタナティブスクールの実践を目的として活動を続けています。



<主な事業>

  • ピースラン(神戸〜広島)実施
  • アートパークフェスタ神戸主催
  • 東京〜神戸テレビ会議の実施
  • 不登校連続集会の実施
  • 子午線ウォーク主催
  • 給食制度の実施
  • 表現展、音楽祭主催
  • 地域の餅つき大会主催
  • その他



以上



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