ルーセント・テクノロジーIYF
青少年育成基金

〜2001年度 助成事業〜

 



  • JPL16「都立高校における創造的ワークショップの開催」事業

1,990,000円

(東京都調布市)

  • 代表 デボラ・アン・ディスノー 氏

設立:1989年8月


<助成事業の紹介>

この事業は、都立大泉北高校において「演劇ワークショップ(2時限計90分x10回)」を実施し、青少年に3つのバリュー<@個性への気付き、Aコミュニケーション能力、B想像力>の醸成を目指します。

同時に、演劇ワークショップの手法の教育的効果の検証を行い、ウェブサイト、ドキュメンタリーフィルム、報告書の3つの媒体を通じて、広くその有効性を社会に提示します。


<助成のポイント>

当事業は、総合的学習の時間を視野に入れた新たな授業内容の事例を社会に提案すること、また、学校とNPOの協働の事例を社会に提示することを期待され、助成決定されました。

いわゆる「学校」における学びのあり方について、学校・生徒・NPOが新たな手法のパイロットを行い、共に考え、学校教育の中では限界が感じられる、青少年の「生きる力」の醸成を、演劇という芸術を通じて行うことを目指します。

演劇を「特別な能力のある人々がやるもの」とは捉えず、その普遍性・日常性に注目し、演劇ワークショップを通じて、参加青少年が「自己と他者の相違の受容」「自尊感情」「自信」「社会性/コミュニケーション力」など、人間が生きていく上で必要なコア・バリューを醸成します。


<団体設立の背景とその目的>

'89年、アメリカ人舞台演出家、映画監督、プロデューサー、女優のデボラ・アン・ディスノーにより、バイリンガル・パフォーマンス・グループとして「異文化コミュニケーション」を作品作りのテーマに設立されました。

国境を越えて様々な交流が行われる現代社会における「文化」の違いを、芸術によって橋渡しをし、異文化間で深い交流を可能とする試みを行う表現者の集団であり、常に社会に目を向け、時にその問題提起を作品創造、発表によって行っています。

表現者、芸術家の社会的、職業的権利の拡充と地位向上にも努め、芸術の発展に寄与する活動を行っています。また、創造性豊かな人材の育成にも尽力しています。映像、芸術、その他の芸術的表現方法によって培った様々な技法を、社会に還元することに務めています。



<主な事業>

'89年設立当初より、人材育成の為のワークショップを開催しています。俳優のみならずジャズ歌手、画家、ゲームクリエーターなど延べ9000人もの人材が「創造力」を磨いてきました。そのワークショップから輩出した人材を中心に、舞台・映像などの作品を制作。劇場という空間にとらわれない"Site Specific"というアメリカで最も新しい芝居のスタイルを得意とし、好評を得ています。

'96年からは、ストレスの多い現代社会に生きるビジネスマン向けに、リラクゼーションやコミュニケーションのためのワークショップを開催。'95年〜'98年には江東区にて、障害を持つ子供達のための演劇ワークショップを開催しました。'02年度は都立大泉北高校において、正規の授業内での演劇ワークショップが予定されています。



以上



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